グルジア語 勉強庁

INTRODUCTION

《グルジア語って、こんな言葉 》

 「グルジア語勉強庁」をご訪問いただき、ありがとうございます。グルジアを訪れるとき、グルジア文字が読めたり片言のグルジア語ができると楽しさが違いますよね。  
   そういう「旅の楽しさ」を得るのが私の最大の目的です。なので、文字を覚えることと、とにかくグルジア語で話してみる、という2点を目標に勉強したいと思っています。そのため文法を一から学習するのでなく、まずは会話をベースに進め、文法事項についてはテキストの関連ページを随時提示するようにしています。
 私も初学者なので、多少のまちがいはあるかもしれません。しかし日本語さえ怪しい私に、完璧な言語学習を求めるのはどだい無理な話です(笑)。気楽な気持ちでどんどん話していけば、そのうちグルジア人が訂正してくれるでしょう。  

それではまず、グルジア語がどんな言葉なのか、
わかる範囲でかんたんにご紹介します。

ヨーロッパの言葉ではない
 英語やロシア語、北インド諸語などは広く「インド・ヨーロッパ語族(印欧語族)」と呼ばれ、ひとつのファミリーを作っています。一方、グルジア語はそれとは系統が異なり、コーカサス諸語[→ウィキペディアというマイナーなグループに属します。英語やロシア語に似たところもありますが、大きく違う面もあります。柔軟な気持ちで勉強しましょう(笑)。

発音に特徴あり
 外国語には、わりと発音しやすい言葉とそうでない言葉があります。グルジア語の発音は、ちゃんと勉強しようとすると少々やっかいかもしれません。同じ「カ」の音にも有気音と放出音[→ウィキペディアという2系統の音があります。まあでも、旅行者がマスターするのは大変だし、とにかく話してみましょう。

名詞に性別なし
 印欧語によくある性(ジェンダー)の区別がありません。冠詞もありませんので、ドイツ語のようにいきなり定冠詞を16個覚えるようなことはありません(笑)。外国人には大助かりです。

格変化はある
 性の区別はないものの、名詞は格変化します。格は6つありますが、わりと規則的なのであまり心配する必要はないと思います。細かいことはそのつど触れたいと思います。
※正確には7つから9つあるそうですが、すべてを覚える必要はないし、6つくらいと思っておけばいいでしょう(笑)。

後置詞を使う
 英語や中国語では前置詞を使いますが、グルジア語では後置詞を使います。日本語の助詞と思えばいいと思います。たとえば「〜まで」といった単語は、名詞の後ろに置かれます。日本人にはこちらのほうが馴染みがありますね。

語順はわりと自由
 英語や中国語とちがい、名詞は形を見れば格がわかりますから、語順はわりと自由なようです。一般の肯定文では、動詞が文末に来ることが多いようです。

ポイントは動詞!
 グルジア語学習のポイントは、なんといっても動詞にあるという気がします。動詞には、人称語尾のほか、さまざまな要素がくっつきます。といっても旅行者は言語学者ではないので、使う形は限られます。必要な表現のなかで勉強していけば十分かと思われます。

周辺の言語地図
 ネットで見つけたカフカス地方の言語グループ地図をご参考までに貼っておきます。黄土色がグルジア語です。
カフカス地方の言語グループ地図
 (出典:www.absoluteastronomy.com/
topics/Languages_of_the_Caucasus)

 それでは、よろしくお付き合いください。

revisions
2012.1.25 語順の説明を修正
2010.1.11 地図の追加
2009.4.26 目次の挿入
2008.9.07 サーバの移動と若干の修正
2002.8.05 表現の変更など