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ヨーロッパの言葉ではない
英語やロシア語、北インド諸語などは広く「インド・ヨーロッパ語族(印欧語族)」と呼ばれ、ひとつのファミリーを作っています。一方、グルジア語はそれとは系統が異なり、コーカサス諸語[→ウィキペディア]というマイナーなグループに属します。英語やロシア語に似たところもありますが、大きく違う面もあります。柔軟な気持ちで勉強しましょう(笑)。
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発音に特徴あり
外国語には、わりと発音しやすい言葉とそうでない言葉があります。グルジア語の発音は、ちゃんと勉強しようとすると少々やっかいかもしれません。同じ「カ」の音にも有気音と放出音[→ウィキペディア]という2系統の音があります。まあでも、旅行者がマスターするのは大変だし、とにかく話してみましょう。
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名詞に性別なし
印欧語によくある性(ジェンダー)の区別がありません。冠詞もありませんので、ドイツ語のようにいきなり定冠詞を16個覚えるようなことはありません(笑)。外国人には大助かりです。
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格変化はある
性の区別はないものの、名詞は格変化します。格は6つありますが、わりと規則的なのであまり心配する必要はないと思います。細かいことはそのつど触れたいと思います。
※正確には7つから9つあるそうですが、すべてを覚える必要はないし、6つくらいと思っておけばいいでしょう(笑)。
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後置詞を使う
英語や中国語では前置詞を使いますが、グルジア語では後置詞を使います。日本語の助詞と思えばいいと思います。たとえば「〜まで」といった単語は、名詞の後ろに置かれます。日本人にはこちらのほうが馴染みがありますね。
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語順はわりと自由
英語や中国語とちがい、名詞は形を見れば格がわかりますから、語順はわりと自由なようです。一般の肯定文では、動詞が文末に来ることが多いようです。
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ポイントは動詞!
グルジア語学習のポイントは、なんといっても動詞にあるという気がします。動詞には、人称語尾のほか、さまざまな要素がくっつきます。といっても旅行者は言語学者ではないので、使う形は限られます。必要な表現のなかで勉強していけば十分かと思われます。
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周辺の言語地図
ネットで見つけたカフカス地方の言語グループ地図をご参考までに貼っておきます。黄土色がグルジア語です。
(出典:www.absoluteastronomy.com/
topics/Languages_of_the_Caucasus)
それでは、よろしくお付き合いください。