私は〜に行く
〈現在形〉近い未来を言うときにも使います。
私は(これから)〜に行きます。
მე …ში მივდივარ.
me ...-SHi mi+v-di-var.
〈未来形〉
私は〜に行く予定です。
მე …ში წავალ.
me ...-SHi TS'a+val.
〈希 望〉
私は〜に行きたい。
მინდა …ში წასვლა.
m-i-nd-a ...-SHi TS'a+svla.
〔説明〕
▸ 主語代名詞の
me(私は)は省略できます。
▸ 行き先を … の位置に入れます。
▸ 行き先を導く「〜に、へ」は、日本語と同じように名詞の
後ろに付きます。基本的には上のように
ში (SHi) が使われますが、名詞によっては
ზე (ze) が使われます。どの名詞がどちらなのか、今の時点で私にはわかりません。
後置詞
ში (SHi) を付けるときの規則は ☞
こちら
後置詞 ში (SHi) の付け方
「(場所)に、へ」を表す後置詞 ში (SHi) は、名詞の語幹に直接付けます。具体的には次のとおりです。
※ 本当は名詞の与格形に付くのですが、与格語尾の s が SHi と同化して消えてしまい、結果的に語幹に付くことになります。☞ エクスプレス p.59 3項
主格語尾が -ი (i)
⇨ i を取ってから SHi を付ける
(例)家 saKHl-i → 家に saKHl-SHi
それ以外
⇨ そのまま SHi を付ける
(例)学校 sk'ola → 学校に sk'ola-SHi
〈注〉後置詞 ში は与格支配なので、文法上は与格として扱います。したがって、たとえば〈形容詞+名詞〉に ში を付ける場合、形容詞などの修飾語は与格の形になります。
〈参考〉
後置詞 SHi ☞ エクスプレス p.33 5項, p.44, p.48, p.59 3項/Aronson §4.4.1 (p.90)
〔例文〕
私は大学に通っている
私はこれから大学に行く
მე უნივერსიტეტში მივდივარ.
me universit'et'-SHi mi+v-di-var.
明日私は博物館に行く
ხვალ მუზეუმში წავალ.
KHval muzeum-SHi TS'a+val.
私はウクライナに行きたい
უკრაინაში მინდა წასვლა.
uk'raina-SHi m-i-nd-a TS'a+svla.
〔発音のヒント〕
▸ 英字表記のKHは子音字 ხ に対応し、のどの奥で息をこする摩擦音です。
〜で行く
交通手段を言うには乗り物の名詞を
具格という形にします。
☞ エクスプレス 5課
※ 具格語尾については ☞
こちら
- 語尾〔具格〕
- 1. 子音幹:語幹が子音で終わる
- -ით (it)
- 〔一般形〕主格:-C-i →
- C- it
- 2. 母音幹, 語幹末が -a, e
- 母音 a, e を取って -ით (it)
- 〔一般形〕主格:-Xa, e →
- -X -it
- 3. 母音幹, 語幹末が -o, u
- -თი (ti)
- 〔一般形〕主格:-Xo, u →
- -Xo -ti, -Xu -ti
- ※記号:C=子音,X=任意の音
地下鉄მეტრო (met'ro)
地下鉄でმეტროთი (met'ro-ti)
バスავტობუსი (avt'obus-i)
バスでავტობუსით (avt'obus-it)
足ფეხი (pex-i)
歩いてფეხით (pex-it)
〔例文〕
私はタクシーで行く
▸ 一般的な語順:
მე ტაქსით წავალ.
me t'aks-it TS'a+val.
▸ タクシーで行くことを強調:
მე წავალ ტაქსით.
me TS'a+val t'aks-it.
後置詞「〜から」
起点を示すには後置詞
დან (dan) を使います。後置詞 -
dan は、名詞の属格から語末 s を取ったあとに付けます。まとめると ☞
こちら
後置詞「〜から」の付け方
後置詞「〜から」
დან (dan) の付け方は次のとおりです。
主格語尾が -ი (i)
⇨ そのまま後ろに დან (dan) を付ける
(例)k'aTS-i → k'aTS-i-dan;
saKHl-i → saKHl-i-dan
語尾が -ა (a), -ე (e)
⇨ a, e を i に変えて dan を付ける
(例)kuCH-a → kuCH-i-dan;
k'ib-e → k'ib-i-dan
それ以外
⇨ そのまま後ろに dan を付ける
(例)sakartvelo → sakartvelo-dan
〈注〉文法的には名詞の属格語尾の ს (s) を取ったものに დან (dan) を付けます。
〈参考〉
後置詞dan ☞ Aronson 4.4.2(p.91)/エクスプレス 6課/Beginner's 10課(p.167)
属格 ☞ Aronson 3.2.1(p.67)/エクスプレス 4課/Beginner's 6課(p.114)
語彙
ここからაქედან (ak-e-dan)
どこからსაიდან (sa-i-dan)
後置詞「〜まで」
終点を示すには後置詞
მდე (mde) を使います。後置詞 -
mde は、名詞の様格から語末 d を取ったあとに付けます。まとめると ☞
こちら
(どうでもいいですが、「まで」と mde は似ていますね)
後置詞 მდე (mde) の付け方
終点を表す後置詞 მდე (mde) は、名詞の様格から語末 d を取ったあとに付けます。具体的には次のとおりです。
子音幹(子音で終わる語幹)
⇨ 語幹に - ა - მდე (-a-mde) を付ける
母音幹(母音で終わる語幹)
⇨ 語幹に - მდე (-mde) を付ける
〈参考〉☞ エクスプレス p.49/Aronson §4.4.3 (p.92)
語彙
どこまでსადამდე (sad-a-mde)
語彙
参考:動詞「行く」の変化
〈行く〉
動名詞:mi+svl-a
学習見出し形:მიდის (mi+di-s)
現在形:
- 1მივდივარ(თ)
- mi+v-di-var(-t)
- 2მიდიხარ(თ)
- mi+di-KHar(-t)
- 3sმიდის
- mi+di-s
- 3pმიდიან
- mi+di-an
未来形:
- 1წავალ(თ)
- TS'a+val(-t)
- 2წახვალ(თ)
- TS'a+KH-val(-t)
- 3sწავა
- TS'a+v-a
- 3pწავლენ
- TS'a+vl-en
▸ 凡例:
左端の数字はそれぞれ1人称、2人称、3人称単数、3人称複数を表します。
1・2人称は複数で語尾に t が付きます。
▸ 「行く」の未来形は一般に前綴りが mi ではなく TS'a になります。これは「出発する」「出掛ける」という動作に重点が置かれるためのようです。前綴りが mi の未来形もあるようですが、特定のニュアンスを伴うようなので、区別がわからないときは TS'a を使うのがよさそうです。☞ Aronson p.100 注6