グルジア語 勉強庁

グルジア語の概観と文法索引

マーク   introduction

 このページでは、3冊の文法テキスト(☞ 別紙参照)から文法事項を抜き出し、索引風に整理しました。また、主な事項について、かんたんなコメントを付けました。グルジア語学習の一助になれば幸いです。

◇ ご注意:文法用語のうち定訳不明のものについては英語のままか、カッコ内に英語を併記しました。また文法事項に関する私の説明には、細かい点で誤りがあるかもしれません。あくまで概要を知るための目安としてご覧いただければ幸いです。
 
マーク   contents
1. 表現・単語
2. 音の変化
3. 
4. 派 生
5. 名 詞
6. 代名詞
7. 形容詞
8. 副 詞
9. 比 較
10. 動 詞
10a. 基本活用
10b. 人称マーカ
10c. 法と時制
10d. 相対動詞
11. 後置詞
12. 話 法
13. その他
 

〈索引とコメント〉
1. Aronsonテキストの1課から11課あたりまでとAppendix
2. ニューエクスプレス『グルジア語
3. Beginner'sテキスト

〈Aronson〉〈エクスプレス〉〈Beginner's〉
§1表現・単語
グルジア人の姓Intro, p.28
呼び方6. 注9(p.150)Intro, p.30
あいさつAppendix E(p.474)p.35
国名4.6.3(p.96)p.66
月/曜日/季節Appendix E(p.475)p.89Intro, p.33
日付p.89Intro, p.35
金額Appendix E(p.475)
 
〈Aronson〉〈エクスプレス〉〈Beginner's〉
§2音の変化
母音脱落 (1)3.2.1.1(p.67)
母音脱落 (2)3.5.2(p.72)
 人名の〜L.13, p.210
 
〈Aronson〉〈エクスプレス〉〈Beginner's〉
§3
語順2.4(p.47)2課-4(p.27)
 疑問文の〜L.1, p.51
否定
 否定辞 არ ーない6.4(p.145)1課-4(p.23)L.2, p.60
 否定辞 ვერ ーできない8課-2(p.59)
 否定辞 ნუ ーするな8課-2(p.59)
  * できない、は Aronson 12.1.2.3(p.339)も参照
 もうーない:- GHa(r) - の付加6.4.1(p.145)18課-3(p.115)
 否定の代名詞・副詞6.4.2(p.146)19課-3(p.121)
これは〜ですL.2, p.63
 
〈Aronson〉〈エクスプレス〉〈Beginner's〉
§4派 生
名詞・形容詞 → 動詞(1類)3.5.1(p.71)
         (3類)8.3.1(p.208)
名詞 → 形容詞4.6(p.94)
 外接辞 sa - ... - o(目的・対象)4.6.1(p.94)p.123
 外接辞 u - ... - o(不足・欠落)4.4.5(p.92)p.123
 接尾辞 -  ian  -(付随・含有)4.4.6(p.92)p.123
 接尾辞 - ur -/ - ul -4.6.2(p.95)
 地名の形容詞化4.6.3(p.96)L.1, p.49
 時間表現の形容詞化8.7.1(p.214)
職業を表す名詞→ §5  名詞 [職業を表す名詞]
名詞 → 名詞
 関係する場所7.6.1(p.180)
 たずさわる人・道具7.6.2(p.180)p.123
名詞・形容詞 → 副詞→ §5  名詞 [様格]L.1, p.49
 時間表現の副詞化8.7.2(p.215)
形容詞 → 名詞→ §7  形容詞
動詞 → 名詞7.6.3(p.180)
抽象名詞化
 形容詞からの〜6.7.1(p.148)
 名詞からの〜6.7.2(p.149)
 動詞からの〜6.7.3(p.149)
 
〈Aronson〉〈エクスプレス〉〈Beginner's〉
§5名 詞
マーク 格変化
マーク 名詞の格には、主格、能格、与格、属格、具格(造格)、様格(副詞格)、さらには呼格という格があります。文の主語は、一部の動詞に対しては主格のかわりに能格を使います。それぞれの格の使い方については、おいおい勉強したいと思います。
 主格2.3.1(p.46)2課-3(p.27)
 与格7課-2(p.55)L.3, p.73
  副詞的な時間や距離
 属格3.2.1(p.66)4課-1(p.38)L.6, p.114
  ー用法 3.3.1(p.68)
 具格(造格)3.2.1(p.66)5課-2(p.45)
  ー用法 3.3.2(p.69)
 様格(副詞格)3.2.1(p.66)10課-2(p.71)
  ー用法 3.3.3(p.69)
 能格5.2(p.111)12課-4(p.81)
 呼格6.5(p.146)6課-4(p.49)
 派生活用
 (derivative declension)
8.6(p.213)
 格語尾に付加される「a」4.3(p.89), 4.4.2.1(p.91)
マーク 複数形4.2(p.88), 5.6(p.118)3課-1(p.32)L.6(p.118)
マーク 名詞を複数形にするは、一般に語幹と格語尾の間に“- eb -”を挿入します。格語尾は基本的に単数のときと同じです。このほか、独自の複数語尾をつける方法もあります。
語尾のまとめAppendix A  表A.1(p.460)
─────────────
職業を表す名詞5.7(p.119)
 外接辞 me - ... - e のもの5.7.1(p.119)
 接頭辞 m - のもの5.7.2(p.119)
─────────────
数の表現
マーク 基数詞が付く名詞は単数形になり、それを受ける動詞は単数の変化形をとります。また、基数詞は形容詞として変化します。
 基数詞
 1〜104課-3(p.39)p.33
 11〜20p.67L.7(p.129)
 21〜100
  1〜296.6(p.147)
  30以上10.3(p.279)
 序数詞6.6.1(p.148), 10.3.1(p.280)
 分数10.4.1(p.281)
 概数10.4.2(p.281)
 分配詞(それぞれ)10.4.3(p.281)
 接辞 - ive10.4.4(p.281)
 接辞 - eul -10.4.5(p.281)
 回数10.4.6(p.282)
 
〈Aronson〉〈エクスプレス〉〈Beginner's〉
§6指示詞・代名詞
マーク 指示詞
 指示代名詞5.5.2(p.118)4課-2(p.38)L.4(p.90)
 指示形容詞5.5.1(p.117)
 
マーク 人称代名詞
マーク 人称は基本的に動詞の形から分かるため、強調や対比のときを除いて人称代名詞はあまり使われません。
 総論9.2(p.244)
与格15課-2(p.98)
 所有代名詞7.4.2(p.178)2課-2(p.26)
マーク 原則として、形容詞的に使うときは形容詞語尾を、また代名詞的に使うときは代名詞語尾をとります。
 再帰所有格7.4(p.177)
 強勢形7.4.1(p.178)
 再帰代名詞7.4.3(p.178)
 相互的な代名詞7.4.4(p.179)
マーク 関係代名詞と疑問代名詞7.5(p.179)
 
〈Aronson〉〈エクスプレス〉〈Beginner's〉
§7形容詞
マーク 格変化
マーク 形容詞が名詞を前から修飾するときは、語末が子音か母音かで変化が異なります。母音で終わるときは無変化です。
 主格と与格2.3.2(p.47)
 属格、具格3.4(p.70)
 様格(副詞格)10課-2(p.71)
  〜語で(-ad)10課-2(p.71)L.1, p.50
 能格5.2(p.111)
 格変化のまとめAppendix A  表A.2(p.461)
 
マーク 複数4.2(p.88)
マーク 形容詞が名詞を前から修飾するときは、単数でも複数でも形は同じです。形容詞が単独で使用されて名詞化すると、名詞として変化します。
 
〜の名詞化2.3.2(p.47)
時間表現の形容詞→ §13 トピック [時間表現]
比較級・最上級→ §9 比較
所有形容詞→ §6 指示詞・代名詞[所有代名詞]
強意形9.4.1(p.246)
「〜ぽい」の接辞9.4.2(p.246)
 
§8副 詞
時間副詞→ §13  トピック [時間表現]
比較級・最上級→ §9  比較
 
§9比 較
比較級9.3.1(p.245)20課-2(p.127)
最上級9.3.2(p.246)20課-2(p.127)
 絶対最上級→ §7  形容詞 [強意形]
 
〈Aronson〉〈エクスプレス〉〈Beginner's〉
§10動 詞
基本活用
 概要2.0(p.40),
4.0(p.86)
マーク 活用   動詞の活用パターンは大きく第1活用と第2活用に分かれます(『エクスプレス』p.54)。これらはさらに1類から4類までの4つに分類できます。この4つのグループは活用の仕方が違うだけでなく、文法や意味のグループでもあります(たとえば1類の動詞は一般に他動詞であり、2類の動詞の多くは自動詞です)。
マーク 語幹系列   それぞれの活用パターンには、語幹の形によって「現在・未来」「不定過去」「完了」という3つの「語幹系列」があります。たとえば条件法や半過去形は現在形や未来形と共通の語幹をもつため、「現在・未来系列」に属します。
マーク 辞書形   グルジア語の動詞は辞書の見出し形として動名詞が用いられます。☞ Aronson, p.49
マーク 語彙欄の見出し   学習の便宜上、語彙欄での見出しは、Aronsonでは3人称単数未来形(1類と2類, p.42)、3人称単数現在形(3類, p.203)、および1人称単数現在で目的語が3人称の形(4類, p.333)です。
 
 主格マーカ→「人称マーカ
 三人称の単数・複数4.2(p.89)3課-2(p.32)
マーク 「be動詞」არის3.1.7(p.65)
  1・2人称1課-3(p.22)L.2, p.60
  3人称2課-1(p.26)L.1, p.48
 〜の未来形9課-2(p.65)L.8, p.144
 〜の過去形→ 「不定過去
 〜の動名詞3.1.7(p.65)20課-1(p.126)
 〜の変化表Appendix D(p.472)
マーク 1類〜4類のまとめAddenda to Appendix B(p.462)
マーク 1類の動詞2.2(p.41)
 〜の未来形2.2.1(p.42)8課-1(p.58)L.8(p.140)
 〜の現在形2.2.2(p.44)7課-1(p.54)
 〜の条件法2.2.3(p.45)
 〜の半過去形11課-1(p.76)L.8(p.140)
 〜の動名詞2.5(p.47)20課-1(p.126)
 〜の使役形→ 「使役
 〜の不定過去→ 「不定過去
 〜の完了形→ 「完了時制
 〜の不規則活用→ 「不規則変化
マーク 2類の動詞3.1(p.61)
 〜の未来形と現在形3.1.1(p.61)9課-1(p.64)
 〜の作り方3.1.2(p.61)-  3.1.4(p.63)
 〜の条件法3.1.5(p.65)
 〜の半過去形11課-1(p.76)
 〜の動名詞3.1.6(p.65)20課-1(p.126)
 〜の不定過去→ 「不定過去
 〜の完了形→ 「完了時制
 〜の不規則活用→ 「不規則変化
マーク 3類の動詞8.1(p.203)
 〜の活用語尾
  活用語尾の構成8.1.1(p.203)
  現在系列8.1.2(p.203)10課-1(p.70)
  未来系列8.1.3(p.204)10課-1(p.70)L.8(p.143)
  半過去形11課-1(p.76)L.8(p.143)
  不定過去系列8.1.4(p.204)
  完了系列→ 「完了時制
 〜の主語の格8.1.5(p.204)
 〜の動名詞8.1.7(p.206)
 〜の相対形→ 「絶対動詞と相対動詞
マーク 移動の動詞“svla”4.5(p.93)
 〜の変化表Appendix D(p.472)
 動詞「行く」4.5.2(p.93)
  現在形5課-1(p.44)
  未来形6課-1(p.48)
 動詞「来る」4.5.1(p.93)
  現在形5課-1(p.44)
  未来形6課-1(p.48)
  過去形→ 「不定過去
 さまざまな移動の動詞と接頭辞4.5.3(p.93)12課-2(p.80)
 〜の命令形→「命令法
 〜の動名詞4.5.4(p.94)20課-1(p.126)
マーク 4類の動詞12.1(p.332)
 〜の現在形17課-1(p.108)
 〜の半過去形18課-1(p.114)
 〜の未来形18課-2(p.114)
 〜の不定過去形→ 「不定過去
 〜の動名詞12.3.1(p.343)
 温度の動詞20課-3(p.127)
 
規則動詞5.0(p.110)
不規則変化
 1類の動詞の〜9.1.1(p.239)
 2類の動詞の〜9.1.2(p.240)
 不規則動詞「与える」7.3.4(p.176)16課-2(p.103)
 不規則動詞「言う」8.4(p.210)19課-1(p.120)
  間接話法→ 「間接話法
 姿勢変化を示す動詞9.1.3(p.243)
 不規則動詞「知っている」9.1.4(p.244)12課-3(p.80)
  〜の未来系列 12.1.3.e(p.342)
前母音のまとめ13.6(p.377)
活用語尾のまとめAddenda to Appendix B(p.462)
Appendix B(p.464)
Appendix C(p.470)
 
マーク 人称マーカ
マーク グルジア語では、主語や目的語を示す「人称マーカ」という小辞が、動詞の一部として動詞の頭やお尻にくっつきます。どうも英語の“me” “him”といった人称代名詞ではなく、あくまで動詞の接辞であるようです。
 主格〜2.1(p.41)
 目的格〜7.1(p.169)
  直接目的格〜7.1.1(p.169)15課-3(p.99)
  間接目的格〜7.2(p.172)16課-1(p.102)
 格マーキングのまとめ10.2(p.279),
Addenda to Appendix B(p.462)
 
法と時制
マーク 接続法(←現在・未来系列)
マーク フランス語の条件法現在のように、事実に反する仮定、およびそれが実現した場合の帰結に用いられます。
 概要4.1(p.86)
 〜の活用4.1.1(p.86)
 〜の用法4.1.2(p.87)
 接続法過去→「大過去
マーク 不定過去(第2系列)5.1(p.110),5.3(p.112)
マーク 「〜した」というごく一般的な過去形です。フランス語の単純過去やスペイン語の点過去に相当し、基本的に一回きりの行為について使います。
 規則動詞の〜
  1類の動詞の〜5.3.1(p.112)13課-1(p.86)
  2類の動詞の〜5.3.2(p.113)14課-1(p.92)
  4類の動詞の〜18課-2(p.114)
 不規則動詞の〜5.4(p.116)
 「be動詞」の〜5.4.2(p.117)11課-2(p.77)
  移動の動詞の〜5.4.3(p.117)12課-1(p.80)
マーク 願望法
マーク 願望だけでなく、意図、必要、可能性なども表すようです。
 規則動詞の〜6.1(p.142)L.11(p.180)
 〜の用法6.2(p.143)
マーク 命令法6.3(p.145)
 移動の動詞以外の〜13課-1(p.87)
 移動の動詞の〜6課-2(p.48)
マーク 完了時制(第3系列)
 1類および3類の動詞の〜10.1(p.267)
  その110.1.1(p.267)
   現在完了語幹10.1.1.1(p.268)
   大過去10.1.1.2(p.270)
  その210.1.2(p.271)
   大過去10.1.2.2(p.273)
 完了系列語尾をもつ動詞10.1.3(p.274)
  現在完了10.1.3.1(p.274)
  大過去10.1.3.2(p.277)
 間接目的語の表し方10.1.4(p.278)
 2類の動詞の〜11.2(p.301)
 
マーク 分 詞
 過去分詞11.1(p.208)
  接頭辞 na-による〜11.5.4(p.310)
─────────────
使役8.3.2(p.208)
 1類の動詞の〜11.4(p.305)
─────────────
絶対動詞と相対動詞7.3(p.174)
マーク 間接目的格マーカがついた動詞を「相対動詞」、ついていない動詞を「絶対動詞」といいます。相対動詞の代表格に「与える」があります。
 2類の動詞の相対形7.3.1(p.174) -   7.3.3(p.176)
 不規則動詞「与える」→ 「不規則変化
 3類の動詞の相対形8.2(p.207)
─────────────
名詞・形容詞からの派生動詞→ 「派生
3類の動詞からの派生語
 使役→ 「使役
 開始8.3.3(p.208)
 相対形の2類の動詞(comitative)8.3.4(p.209)
 
受動態
 be動詞と過去分詞による〜11.3(p.304)
 
その他
 辞書で動詞を探すためのヒントAppendix B(p.463)
マーク 動詞の見出し形は一般に動名詞です。辞書を引くには、動詞の変化形から動名詞の形を知る必要があるようです。
 
〈Aronson〉〈エクスプレス〉〈Beginner's〉
§11後置詞
概要4.4(p.90)L.2, p.62
マーク グルジア語では前置詞ではなく後置詞を使います。一部の後置詞は名詞と結合して書かれます。
与格につく〜4.4.1(p.90)
 ーの中 ში
 ーの上 ზე
3課-5(p.33),
 8課-3(p.59)
 ーの近く თან11課-3(p.77)
属格につく〜4.4.2(p.91)
 ーのために თვის7課-3(p.55)
 ーから(材料)განp.111
 ーのほうへ კენp.111
 ーから(場所)დან6課-3(p.48)L.10, p.167
 ーのせいで გამოp.111
 ーを除いて გარდაp.111
 ーなしで გარეშეp.111
 ーについて შესახებp.111
様格につく〜4.4.3(p.92)
 ーまで მდე6課-3(p.48)
後置詞 + 2名詞4.4.2.1(p.91)
分かち書きする〜4.4.4(p.92)
 
〈Aronson〉〈エクスプレス〉〈Beginner's〉
§12話 法
間接話法8.5(p.211)19課-2(p.120)
 
§13トピック
時間表現9課-3(p.65)
 時間名詞の副詞的用法§5  名詞[副詞的名詞]
 〜の形容詞8.7.1(p.214)
 〜の副詞8.7.2(p.215)
感嘆文3課-3(p.33)
〜できる
 許される12.1.2.3(p.338),
 p.144
 能力12.1.2.3(p.338)
revisions
2011/12/24 白水社エクスプレス本の索引を追加
2009/2/01 サーバ移転とレイアウトの変更
2001/1/26 初 版